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小十郎×謙信(女設定)です ギャグだと思って読んでください 小十郎が変態っぽい すこしいんらんけんしんさま 前回の後半のテンションが駄目だ無理だという方はスルー推奨 謙信は震える手で小十郎の刀を握ると、そっと切っ先に唇を当てた。 「うっ…」 小十郎が声を漏らした。謙信は少し驚いた様子で唇を離し、小十郎を見上げる。 「…気になされるな」 何でも無いという顔を作り、謙信に先を促す。 実は男ばかりの伊達軍に居る為、誰かに愛刀に触れてもらうのは久し振りだった。 なので軍神の予想以上の唇の柔らかさに反応してしまったのだが、 いくら何でも格好悪い気がした小十郎は、眉間にいつも以上に皺を寄せた。 謙信は暫し無言で愛刀を見詰めていたが、目を閉じて刀に舌を這わせた。 今度もまた声を漏らしそうになったが、小十郎は唇を噛んで我慢した。 姿形を確かめるように動いている舌は、謙信の雰囲気や外見とは違ってとても熱い。 それが緩やかに先端に移動し、円を描くように舐め回し始めた時、 小十郎はやはり呻きそうになったのを我慢しながら薄く笑った。 「随分と手慣れていらっしゃる」 軍神は咥えたまま笑っただけだった。そして添えていた手に力を入れ、上下に動かし始める。 細く白い指が太く黒い刀に絡み付いて動いている様子は官能的で、 見ているだけでも先走り汁が溢れ出てしまう。 硬さを確認するように握り動かす手と、柔らかく包み込むようだが確実に攻めて来る舌。 小十郎は今、謙信にこうして愛刀に触れて貰っている事に対して、背徳的興奮を覚えていた。 聖将とも呼ばれる程に高潔で清廉だと思っていた人物が、こうして己の目の前で刀を舐っている。 それもかなりの技巧派だ。知ってはいけない部分を知ってしまったような気がして、 小十郎は謙信の見ていない時に声を出さず微かに笑った。勿論、優越感による笑みだ。 「どうです?」 不意に口を離して、謙信が上目遣いで問うた。 「りゅうのみぎめのあいとう……わたくしにもあつかえているでしょう?」 軍神は負けず嫌いだった。 静かに言った後、切っ先から溢れ出ている透明な液体を吸い取って微笑んでみせる。 小十郎の先走り液と自身の唾液とが混じって、てらてらと口元が光っている。 「フッ、まだ分かりませぬぞ。……刀は鞘に収めなければなりませぬ事を、御存知でしょう」 竜の右目もまた、負けず嫌いである。謙信に向かって言葉を投げ掛けたにも関わらず、 相手が口を開いて何かを言おうとしたのを無視して、手を謙信の下半身へと伸ばした。 「なにを…」 驚いて小十郎から手を離した謙信の股に触れる。 布越しでも十分に柔らかい肉が小十郎の指を押し返した。 「いけません、そこは…!ああ……!」 触れられた事に対しての恥ずかしさで、謙信は手で顔を覆った。 その間に小十郎は謙信が身に纏っていた鮮やかな空色の装束を脱がせていく。 謙信はこの時の事を、三世に渡る不覚だったと後に語る。 小十郎×謙信3
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雪も溶け、春は近い。奥州の春は遅く短い。だからこそ人は騒ぐ。 春先早々の一揆は適度に痛めつけてから年貢の取り立て分を決めただけで終わった。 他愛ない、戦とも呼べない小競り合いではあったが、小十郎は先陣を務め、功を立てた。 血を鎮めたいと思った。黒く染まり騒ぎ立てる血潮。 鎮めるには、戦の真ん中に身を置くのが一番だと思った。 それが事態を避けることを願い、小十郎は暴れまわった。 だが、うまくいかない。むしろ騒いで留まるところを知らない。 「小十郎、勝鬨を上げろ」 そういって笑う白い顔。 あの顔を。 あの唇を。 そして――。 やはり、と確信を持った。 血が黒く染まるのも騒ぎ立てるのもそれを鎮めるのも。 あの顔を、体を、心を。 壊してしまえばいいのだと。 「小十郎、見ろよ」 政宗は打ち掛けを広げた。先日、愛姫が繕っていた打ち掛けだった。 「綺麗だろ」 「は」 「まったく、愛も物好きだよなぁ。羽織りもしねぇ、飾りもしねぇ打ち掛けなんざ、いらねぇっつってんのに」 言葉は愛を攻めるものだが、口調は柔らかく打ち掛けをもてあそぶ手は慈しみに満ちている。 白い手が波打つ打ち掛けを平らにした。綺麗な色の爪をしていることに気づいた。 「いかが、なさるのですか? 蔵にでもしまわれるのですか?」 「そうだな…………どうしたもんかねぇ」 「羽織られたら、よろしいのではないでしょうか」 「羽織るって……俺がかよ」 「それを、武田のあの男に見せればよろしいでしょう」 「……どういう意味だ」 「女として会われているのでしょう」 「小十郎」 「抱かれているのでしょう? 一人の女として」 「どうして」 「分からないとお思いですか。この小十郎が」 打ち掛けを手に取り、肩から羽織らせた。派手な柄だが、下品さは出ない。 むしろ凛々しさに満ち、女武者の魅力に溢れる。これも、伊達の血のなせる業(わざ)か。 手を伸ばし、眼帯に手をかける。軽い音を立てて眼帯が床に落ちる。鋭い眼が戸惑ったように小十郎を見る。膝を立てて立ち、覆い被さるような体勢を作る。 「小十郎、酔ってるのか」 「そうかもしれません」 女の匂いに酔っている。小十郎は両手で政宗の顔をつかんだ。少し力を込めれば簡単につぶせてしまいそうだ。 「何故……政宗様になろうとされたのですか」 「何故って」 「何故、あのお小さい姫様のままでいられなかった」 「お前が言うのか」 「俺は望んでなかった」 「お前が言うのか!」 顔が至近距離になり、身に降りかかろうとしていることに気づいた政宗の目が恐怖と怒りに赤く燃えた。 小十郎は逃れられないよう、顔から首、腕へと手を滑らせる。途中で小さな耳に触れ、体の内側が甘く痺れたような気がした。 強くつかむと、痛みに政宗の顔がゆがむ。 「女中の腹から生まれ、輝宗様のご慈悲で伊達家に迎えられた、政宗様とよく似た小さな姫君」 「言うな」 「代わりなど、できるはずがない。皆、そう思っていたんですよ」 「……分かってた。伊達家が落ち着くまでだと思ってた」 「しかし背は伸び、体は逞しくなられた。まこと、男であるかのように」 押し潰すように胸をつかむ。晒しで押し潰していても、大きいことは分かる。 「stop」 「南蛮の言葉は分かりかねます」 ぎりぎりと床板に体を押し倒す。乾いた音を立てて落ちた打ち掛けを放り投げた。 床に髪が散らばる乾いた音を聞いた。 ばさり、と投げ出される黒い髪。あんなに悲しい音を、二度と聞くことはないだろう。 私が代わりを務めればいい、とぞんざいに告げる言葉。駄目か、と尋ねてくる怯えた黒い目。 目を閉じれば、今でも思い出すことができる。 そしてあの小さな姫君はもういないことを知らされる。 「…………」 唇だけで最愛の名を呼ぶと、唇を読んだ政宗の目が見開かれる。 「お慕いしております」 恫喝に似た口調で告げる。逃げることは許さない。 小十郎×伊達♀5
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政宗様がお変わりになられた。 城内で静かに噂されていることに、小十郎は焦りに似た感情を覚えた。 何が、とも、どう、とも言葉にはしづらい。 ただ、ほんの少し、雰囲気が変わった。 小十郎はどう思う、と聞かれ、さあ、と言葉を濁した。 常に傍に侍り、時には命を懸けてお守りする相手なのだ。気づかないわけがない。 例えば緋色のものを必ず側に置くようになり、例えば甘いものを頻繁に食べるようになった。 また、戦場であっても懐に紅を忍ばせ、そして愛姫と床を共にされるとき、長く灯りがつくようになった。 愛姫とは「伊達政宗」の正室であり、よき理解者でもある。 本物の伊達政宗が謀殺され三月違いの妹君が「政宗」として世に出るようになり、表立って政宗を守るのが小十郎なら、裏から政宗を支えるのが愛姫である。 男には話せないような悩みも愛姫には話せるらしく、今では女同士という奇妙な夫婦ではあるが、よき内助の妻である。 「一体何を話しておられるのですか」 あら、と愛姫は笑った。繕い物の手を止め、愛姫は小十郎を見上げた。 「政宗様と夜な夜な長話をされておられるでしょう」 「小十郎殿、わたくしたちは「夫婦」なのですよ。語らうこともございましょう」 「夫婦、ですか。ならばお方様はいつ身籠られるのですか?」 「御仏のご慈悲次第でしょうか」 嫌味もさらりと流される。春の陽だまりのような笑顔を浮かべているくせに、この美しさと愛らしさが同居する姫は意外と食えない。 もっとも、そうでなければ女であることを隠している「夫」を支えることなどできないのかもしれない。 「殿方にお話しするのは憚られるようなことですわ。 月のものの痛みが酷いとか、胸が大きくなったとか、肌を白く保つ方法とか、そういうことを……小十郎殿?」 小十郎はうな垂れた。どこの小娘だこいつら、と頭の中だけで毒づいておく。 そういう生々しい話は女の口から聞きたくない。 やや間を置いてから愛姫は繕い物を再開した。見たことのない反物だ。 深い蒼に金の流水模様と白い花が大きく散った、政宗の好みそうな色と柄をしている。 「それは……政宗様の、ですか?」 「ええ。わたくしにと購(あがな)われたのですが、このような華やかなものは、わたくしよりあの方の方が似合いますでしょう? ですから、政宗様のお丈に合うよう繕っておりますの」 愛姫は幸せそうに笑った。反対に小十郎は渋い顔をする。 「お方様。政宗様は――」 「小十郎殿」 愛姫は柔らくはあるが口答えを許さない笑みを浮かべた。まこと愛らしい御仁だが、苛烈さも併せ持っている。 強い方だといつも思う。力の強さではなく心の強さが、彼女を愛らしく美しく見せる。 「政宗様が表立って打ち掛けを羽織られることなど、この先ないでしょう。けれど、持っているだけで安心できますのよ」 「女、だと?」 「そう。紅を刷くことなどないのに、懐に忍ばせておられるでしょう? あれと同じことです」 「……何故、急に女であろうとされるようになったのだ」 「あら、お気づきではありませんの?」 愛姫は針を通しながらおしゃべりを続ける。 小十郎×伊達♀3
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「HEEEEEEEYYYY!!!小十郎おおおお!!てめえ俺のSecret book読んだだろおおお!!!」 屋敷に戻り、やっと寝付けそうと思った時に鬼の形相で政宗様が勢いよく襖を開け、壊した。 「おっしゃる意味が、わかりかねますが…。」 「俺が隠しておいたMISAKURAの本だ!知らねぇたぁ言わせねぇぞ…!」 雷が政宗様の拳に見えた、本気で怒っている。 「あの、本当に知らないのですが…。」 「小十郎、てめえ散々MISAKURA語喋っていただろう!!らめええとかよぉ!」 「は…?政宗様、覗きとは趣味が悪いですぞ。」 自ら覗いていたことを自白した政宗様は相当頭にきているのか、そんなの関係ねえと言わんばかりに怒っている。 ちょっと電気が流れて気持ちいい、寝れるかもしれん。 「あれ、藤次郎なにしてんの?」 ひょっこり頭をだしのんきに話しかけてきたのは成実、少し間が悪かった。 「narumiか…、てめえ俺のMISAKURAの本しらねぇか…?」 目が完全に獣、いや竜だ。いつ城を破壊されるか心配だ。額がさらに広くなりそうだ。 「え、あ、元の所に、もどった、かも よ?ね?足はえて さ?」 冷や汗をかき、ぎこちなく喋る。目は完全に泳いでいる。 絶対こいつが犯人だ。そう確信したのか政宗様は俺から離れ成実の元へとにじり寄る。 「narumi…てめえ…」 バタバタと走って逃げる成実とそれを追う政宗様を尻目にあくびをひとつ。そして再び布団に入り込む。 成実が持っていた本をさらっと読んだのは俺の心の中だけにしまっておこう。 翌日、俺は奥さんの部屋へと向かった。 今度こそは本物だろうが、一応湯浴みを済ませてきた。 「奥さん、俺だ。」 「どうぞ、お入りになられてください。」 昨日と同じやり取りに少々驚きつつも平静を装いなかに入る。 「さあ小十郎殿!今日こそはまつめのお願いを聞いていただきまする!」 「で、その願いってぇのが…?」 「伴天連の言葉の書き方と読み方でござりまする!さあさ、お座りになられてくださりませ!」 ふと笑みがこぼれた。元気だ。春の風のように強く、優しい。 「俺もそんなに詳しいわけじゃないんだがな…。」 急かされ、俺は隣に腰を下ろした。 後日 「なあ小十郎。」 「何ですか?」 「お前、なんであの時らめえとか言ってたんだよ。」 「忍をおだたせ、不意を突くためです。」 「そうか…。」 「政宗様、今後覗きはよして頂きたい。あとそれをネタに自慰をなさるのはどうかと…。」 「…そういうこと、言うなよ。」 「言わねば辞めぬでしょう。」 別のところで後日 「犬千代さまぁ~~~~!!!」 「まつぅうううう~~~~!!」 ガシッ 「利もまつ姉ちゃんも熱いねえ…。」 小十郎×まつ 完結
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「ん……。」 ちゅと態と音が出るように唇を離す。 混じりあった唾液が少し糸を引いて離れた。 いつきは荒く息を付きぐったりとしている。 その表情が以前よりかわいらしく思えるのは自分の気持ちが変わったからなのか。 「どうする?」 耳元で囁き首筋に口付けてやるといつきの体はびくりと跳ねた。 「え、あ、どどうって。……ひぁ!」 背中から脇腹を撫でてやる。漸く意味に気付いたのか、いつきは焦ったように小十郎の腕の中で身を捻った。 その焦り方に小十郎は思わず咽をくくっと音をならした。 「俺も鬼じゃねえから、心の準備が出来るまで待っててやるよ。」 「わ、笑うなんて酷いだよ!おら…おら……こんなの初めてで…。」 「ああ。悪い。」 ぷりぷりと顔を紅くして怒るいつきの頬を両手で包む。 膨れた頬を押してやると間抜けな音を立てていつきの口から息が漏れた。 「もう!何するだよ!」 「泣きやんだみてえだな。」 手をそのまま頬に当てたまま親指で目尻を少し撫でてやると、拍子抜けしたような顔でいつきは此方を見た。 「だ、大体!順番がおかしいだよ!小十郎さん、おらに何も言ってないべ!」 「それはお前もだろうが。」 ぐ、と言葉に詰まったようにいつきは唇を尖らせて小十郎を睨んだ。 「す……」 「す?」 「あーもう!さっき分かってるって言ったべ!?」 「ああ言ったな。」 にやにやと底意地の悪い顔で笑っている小十郎を見ていつきは口を尖らせたままうつ向いた。 「うう……す……好き…だべ。」 後半は消え入りそうな声でいつきは呟くと「小十郎さんは?」と問掛けるように上目使いで見上げてきた。 「まあ、貰い手もいなさそうだから俺が貰ってやるよ。」 問には答えずにそれで良いんだろう?と続ける。 怒るかとも思ったがその言葉の意味にいつきは気付いたようだった。 「小十郎さん……それ、おらが。」 「ま、元には戻れたみてえだが、関係ねえだろ。」 「……そんな事まで覚えてただか?」 「あん時の事は一つも忘れちゃあいねえよ。」 何だかんだと言いながら、あの日の事は詳細に記憶に刻まれていた。 それを思えば自分もあの時から惹かれてはいたのかもしれない。 「ふん!仕方ないだな。今回はこん位で大目に見てやるだよ!」 いつきは嬉しそうにそう言って、小十郎の胸に頭を押し当てた。 それに答えるようにいつきの背に腕を回す。 取り合えずこんな前掛けじゃなくちゃんと着物を着せねえとな。 前ならいざ知らず、この育った体でこの格好は不味いだろう。 まあ、脱がせるのは楽そうだがな。 相変わらず気難しい顔をしたまま、小十郎はそんな事を考えていた。
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以前書いた真田×女伊達の続きですが多分単品でも問題ないかと。 本物の伊達政宗は謀殺され、妹が代わりとして世に出てる、というトンデモ設定 小十郎が変態。みじめったらしい人と化してます 政宗はえらく華奢というか儚い人になってしまってます。メリケン語も少なめ 強姦ものなので苦手な人は華麗にスルーしてください。 オリジナルとして愛姫登場。 笑顔の裏で舌を出してそうな狸娘なので苦手な人はこれも華麗にスルーしてください どうしよう、小十郎。 そう縋り付いてきた手を、片倉小十郎は支えた。 真田にばれた。どうしよう。 殺すしかないのか。それとも黙っていてくれるのか。 怯える表情はまだあどけなさを残した娘のもので、この方もやはり年頃の女性なのだな、などと 場違いなことを考えてしまった。かたかたと震える細い肩。 白い頬は蒼白といってもよく、閉じることを忘れた唇から漏れる息は荒かった。 懐剣を渡したのは小十郎だった。天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず。 どのような悪事もいずればれる。けれど、遅らせることならできるはず。 伊達家の家紋が入った懐剣をひしと抱きしめる姿を見て、小十郎は笑みを浮かべた。 それがじわりと滲む黒い感情に支配された笑みであることに、政宗も小十郎本人でさえも気づくことはなかった。 小十郎×伊達♀2
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夕日が空を紅く染めあげている。 深く陰影のついたいつきの顔を小十郎は見下ろした。 随分前に泣きやんでは居たが、いつきはまだ小十郎の胸にもたれかかったままだった。 「辛いか?」 小十郎がそう言うといつきは少し驚いたように此方を見上げた。 「……『連れて行って』くれるだか?」 「お前が望むなら……な。」 覚えていたのかと思う。 だが覚えているだろう事も分かっていた。 戸惑うようにいつきの瞳が揺らぐ。 「でも…迷惑じゃないだか?」 「おめえ一人くらいなら変わらねえよ。」 「でも、き……」 「き?」 「おらのこと、気味悪くないだか?」 「……そう見えんのか?」 思わず眉間の皺を深くする。 いつきがそう言った事に腹が立った訳じゃない。 いつきこんなことを口にしてしまうような、そんな状況に追い込んだ村人に腹が立った。 「あはは…。」 力無い声でいつきは笑って小十郎の眉間に手を伸ばした。 咎めるようにその手を払うと「おらのために怒ってくれるんだな。」といつきは言った。 複雑そうな笑みが夕日に染まっている。 何度目かと思いながら頭を撫でてやると。 こじゅうろうさん と小さな唇が形を作った。 囁くようなその声に、気が付けば小十郎は自分の唇を重ねていた。 ただ触れ合うだけ口付けではあったが、離れて顔を見るといつきはこの紅い風景の中でも分かるほど真っ赤になってうつ向いた。 「連れてってけろ…。」 いつきはまるで悪い事をしているかのようにそう答えた。 「いいんだな?」 頬を撫でこちらを向かせる。 「ああ…。」 「そうか。」 恥ずかしそうに目をそらすいつきの瞼に口付ける。 困惑した表情でいつきは小十郎を見上げた。 「小十郎さん……おら……。」 「ああ……分かってる。」 その細い腰を抱き寄せ、もう一度、今度は強く唇を重ね合わせる。 始めは所在無くしていた両腕が恐る恐る首に回される頃には、閉じていた唇はほどけ深く重なりあっていた。 先程、次第に紅くなっていく風景を見ながら、腕の中で泣くいつきを見ながら、小十郎はぼんやりと考えていた。 今日再会してから、いつきが自分をどう見ているのかは直ぐに分かった。 見た目は育ってもいつきは以前と変わらないのだ自分に言い聞かせていた。 だが、話を聞くうちに気持ちが揺らぐ。 この腕の中でしか泣けないのなら、頼る者がもう自分しか居ないと言うのなら、答えてやりたいと。 小十郎×いつき 5
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「甲斐の……なんと申しましたかしら。武田家中の武将に、想いを寄せておられますのよ」 小十郎は息を詰めた。 知っている。 殺すよう言い含めたというのに、政宗は真田幸村を殺すどころか惚れてしまい、しまいには抱かれて帰ってきた。 手管にとるというつもりは毛頭ないらしく、いまだに小十郎の目を離れたところで逢瀬を重ねている。 夜を共にすることはないようだが、それでも、時々男の匂いをきつくさせて帰ってきているところを見ると、抱かれていないわけではないようだ。 あいつといると安心できる、などと無防備な笑みを浮かべられ、小十郎は胸に黒いものが浮かぶのを自覚する。 何故あの男なのだ、と叫びたくなるのをこらえ、あまり深入りされませぬよう、と注意するのが精一杯だった。 「お互い、身分を捨てる訳にはいきませぬ。けれど添いたいのもお互いの思い」 「そう、仰られたのですか」 小十郎の声が強張り、愛姫は訝しげに眉をひそめた。 「小十郎様。政宗様もわたくしも年頃の娘ですわ。わたくしは、女としての幸せより政宗様をお支えする道を選びましたし、 そのことを後悔もしておりません。それに、話す殿方と言えば小十郎様や藤五郎様くらいで、お二人ともそのようなお気になれぬでしょう? けれど、政宗様はいつか子を産み伊達家の跡目を継がせねばならない身。 どうせ誰かの子を産むのなら、好いた方の子を産みたいと思われても、おかしくないと思いますよ」 「……お方様は、政宗様が、いずれ武田に連なる武将の子を生むことも、やむなしと仰るのですか」 「武に秀でた、立派な殿方なのでしょう? お血筋も、伊達と比べると家格は低うございますが、代々続く武門の出であられるとか。 もしやや子がお生まれになったら、お育てしとうございますわ」 愛らしく笑うと、愛姫は針仕事を再開する。心なしか針がよく動いている。 けして袖を通すことのない打ち掛け。政宗が女である証。 ばたばたと騒がしい足音が聞こえてきた。伊達の城をこんなに騒がしく駆け回るのは一人しかいない。 小十郎が座を下がって姿勢を正すより先に部屋に到着した政宗は、小十郎を視界にいれると不思議そうに首をかけた。 「小十郎。なんでいるんだ?」 「なんで、とは」 「いや、別にいいけどよ。呼んだか、愛」 政宗は愛姫の隣に座り、打ち掛けを手に取った。白い肌に深い蒼がよく映えた。 「やっぱり綺麗な模様だな。いつ出来るの?」 愛姫の前でだけ、政宗の言葉は少し柔らかくなる。 「妻」というより「兄嫁」という思いが強くなるらしい。 兄嫁を慕う妹。今はそうありたいと、そういうのか。 「政宗様にと思いまして、繕っておりますの。お呼び立てして申し訳ありませんが、丈を検分させてくださいませ」 「……俺に? いいよ、似合わないし」 「そんなことありませんわ。ほら、蒼が肌によく映えますわ。お顔も凛とされておられますし、わたくしよりずっとお似合いですよ」 愛姫は針が刺さったままの打ち掛けを無理やりに羽織らせた。政宗はすぐ脱ごうとするが愛姫の手は離れようとしない。 「いいって、愛の方が似合うって」 「このような模様、派手すぎてわたくしには似合いませぬ。小十郎殿、どう思われますか?」 急に話を振られ、小十郎は戸惑いの声を漏らした。 ふて腐れた顔の政宗に、打ち掛けが乱れたままかかっている。 蒼の打ち掛けは政宗によく合っている。白い肌がより白く見えて艶かしい。 「とても……お似合いです」 心からの言葉だった。政宗はそうか? とつぶやいて袖に腕を通した。心なしか嬉しそうだ。 「あ、腕が足りない……」 「あら。……政宗様、腕が長うございますのね」 「うーん、そういえばそうかもしれない……」 残念そうに袖を抜き、政宗は打ち掛けを愛姫に渡した。 「合わせてくれるのは嬉しいけど、着ることのねぇ着物なんかいらないって。それより小十郎、刀の帳簿はできたのか?」 言われて小十郎はまだ作ってないことを思い出した。北の一揆衆との小競り合いとはいえ、武具の勘定はきちんと合わせる必要がある。 「は、申し訳ありません。今すぐ」 「しっかりしてくれよ」 そういって政宗は苦笑した。 柔らかな女の顔で笑われ、小十郎は自分の中の黒いものを止めることができないことをはっきりと自覚した。 小十郎×伊達♀4
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[極]片倉小十郎 [極]片倉小十郎 ★★★★★★ (6) No:454編集 属性 騎馬 兵力(50) 1512 兵力(200) 6048 コスト 18 攻撃(50) 578 攻撃(200) 720 シリーズ 極 防御(50) 360 防御(200) 1440 兵法効果 対局毎に騎馬の攻撃が微上昇。 計略 立割真守:一定確率で攻撃値が増加。計略レベルに応じて発動確率と効果が上がる。 入手方法 レア武将ガチャ イベントガチャ 名前 コメント
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[覇]片倉小十郎 [覇]片倉小十郎 ★★★★ (4) No:220編集 属性 軍師 兵力(50) 2823 兵力(200) 11290 コスト 34 攻撃(50) 29 攻撃(200) 113 シリーズ 覇 防御(50) 102 防御(200) 407 兵法効果 軍師と調略の全能力が大上昇。 計略 賢明:低確率でダメージが減少。計略レベルに応じて発動確率と効果が上がる。 入手方法 慧眼の賢者 名前 コメント